2010
Bocchan Literary Award Vol.12 坊っちゃん文学賞

その青春、喋れば生意気。書けば文学。

坊っちゃん文学賞 Bocchan Literary Award Vol.12

その青春、喋れば生意気。書けば文学。

坊っちゃん文学賞
夏目漱石著の「坊っちゃん」の舞台となった愛媛県松山市が主催の2年に一度開催される、文学賞。他の芥川賞や直木賞とは違い、アマチュア応募OKの広い間口ながら、「がんばっていきまっしょい」や「幸福な食卓」など後に映画化までされる作家の発掘の場でもあります。

以前所属していた事務所で第11回の募集広告制作を担当させていただき、その流れで独立後も声をかけていただけました。

コンセプトは「思いを文章にすれば、誰でも夏目漱石になれる」。一番最初に出た「その思い、文学的。」というコトバにむけてコピーと絵づくりを仕上げて行きました。女子高生、サラリーマン、主婦に年配のおじいさんが物思いにふける背景の空には、それぞれの心風景がリンクしています。

ここ数回ずっと制作を担当しているコピーライターの板東さんと2年ぶりに再会し、打ち合わせを行いましたが、その席で伺った賞への思い入れがとても強く、「良い広告を作りたい」というキモチがビシビシ伝わってきました。松山市と福岡でのやりとりでほとんど電話とメールでのやり取りでしたが、毎回行うアイディアのセッションがとても面白く、入稿直前までコピーを練り直す板東さんの姿勢にたくさん影響をうけました。

撮影とレタッチも前回と同じメンバーで行い、特にカメラマンの鈴木さんには山ほど助けてもらいました。夜中にスタジオに駆け込んだのは良い思い出です。