2012
Henry & Mathew Henry & Mathew

アートの力で、明るい場所をつくりたい。

Henry & Mathew Henry & Mathew

アートの力で、明るい場所をつくりたい。

2011年の秋ごろ、10zineで一緒に活動している画家の沖さんから、はがこどもクリニックの記事を見て連絡をもらいました。「病院に絵を描いて回りたいと考えていた」そんなお話から始まり、そう思うようになったきっかけや、どうしたら実現できるかについて一緒に話をしました。

「気が進まない場所、できれば行きたくない場所、そんな場所にアートを添えることで、人の気持ちを明るく前向きにすることができないか」
そんな思いをテーマに4人の友人作家さんに声をかけて『アーティストレーベル』という形で活動をスタートしました。レーベル名は「Henry & Mathew」。その昔、エジソンが発明されたとされる「電球」は、実はカナダの学生ヘンリーとマシューによる発明が先だったという説があるそうです。そんな夢のある説をモチーフに、「世の中を明るく照らすヘンリーとマシュー」から名付けられました。(名付け親:沖さん)

ところで、私は作家ではなくて、いつもお客さんがいて、そのお客さんがほしいものや叶えたい事に添ってデザインをしています。誰かの指針がないと手を動かせないというのが正直なところです。それは明確な指針でなくても「この人のイメージでものを作ろう」そういったぼんやりとした指針でも十分なのですが、自分が赴くままにものを作ろうとすると、もはや絵になりません。そんな自分が、画家として活動している沖さんと何ができるだろうか、そんな試み自体がとても魅力的でした。

かねてから「業種」が同じだからという理由で集まる事に疑問を感じていました。同業種というのは、助け合いはできても、発展はしづらいと思っています。役目や特技がかぶりすぎていて、ぶつかるか、譲りあうか、本領発揮に至らないんじゃないかなと。むしろ、「同じ目的」の「別業種」の人が集まる事で、自分の役割は全力で果たせるし、他のひとの領域は100%頼っておまかせできる環境がつくれるのではと思っていました。そして同じ目的を共有できれば、大きな力になると。

話が飛びましたが、そんな中「公共の場所を明るくしたい」という同じ目的で違うアプローチでものをつくる沖さんとの出会いはありがたいものでした。そんな「Henry & Mathew」のロゴマークのデザインを担当しています。

Client

Henry & Mathew

  • Graphicウフラボ