2013
Ide Kids Clinic いで小児科
おいで、おいで。クリニックは、心も体も元気になれる場所。
おいで、おいで。クリニックは、心も体も元気になれる場所。
2013年8月1日、佐賀県伊万里市にリニューアルオープンした、いで小児科さんのロゴやサイン、ホスピタルアートの全体ディレクションをしました。
デザイン共通のテーマは「おいで おいで いで小児科」。安心してこどもたちが来られる様なクリニックをめざすために、手招きをする手のひらをシンボルマークにしています。木目を生かした虹色の塗装が施された什器を随所にあしらい、暖かみとカラフルな世界を共存させています。クリニックの中には、小さな小屋がいくつもあったり、窓やドアや芝生という「おうち」をモチーフにしている箇所と、虹や太陽、風や雨などの「天気」をモチーフにしている箇所があります。
先代の先生から、地域のこどもたちの健康を見守ってきたいで小児科さん。今回は、これまであった診療所の隣の敷地に新しく建設をするにあたり、はがこどもクリニックの建築物とホスピタルアートを見学されていた、井手先生からご相談をいただきました。建築もはがこどもクリニックさん同様Global Architects Team GATさんです。
随所に楽しいしかけがあり、待合室のもぐれる本棚(写真2、3枚目)、虹のカウンター(写真4、5枚目)、ギャラリーになっている小屋(写真6枚目)、日が射すと虹色の影ができる芝生のある廊下(写真7枚目)、などがあります。来院するたびに子供達がしかけを発見してくれると嬉しいなと思います。
[サインについて]
サインはすべて「てのひら」のかたちに。「こちらですよ〜」だとか「3番です」のかたちになっていたり、傾いていたりします。
[小屋]
「隔離待合室」という感染症の患者さん専用の待合室があります。患者さん1人につきひとつの個室で診察の待機をします。どうせなら楽しく、ということで小屋のかたちに。隔離待合室の共有通路から、予防接種の部屋へ移動できる先生専用の扉が、小さな真っ赤なドアになっています。
[小屋の中はギャラリー]
私もメンバーの一員である、心を明るくするアートの作家集団Henry & Mathewによる、ウォールアートが小屋の中に描かれています。小屋によってテーマやトーンが異なるので、来院の度に新しい発見があるかも。
[診察室のウォールアート]
こちらも同じくHenry & Mathew によるイラスト。待合室から診察室にかけて、とあるヒーローとお姫さまと敵役のストーリーが描かれています。謎の場面がじわじわきます。ずっと見ているうちにストーリーが見えてくると思います。
今回もウェブデザインはy2の横山さんにお願いし、クリニックに負けず劣らずカラフルで楽しいサイトに仕上げてくれました。きっかけをくださり、プランの実現を一緒に考え、任せてくださった建築設計のGlobal Architects Team GATはじめ、現場や什器の制作、塗装の方と、大切なクリニックに大きく影響する部分を信頼し任せてくださった井手先生とご家族の皆様に心からお礼を申し上げます。
Client
医療法人博洋会 井手小児科医院
ウェブサイト:http://www.ide-clinic.com
〒848-0032 佐賀県伊万里市二里町大里甲2681-3
TEL 0955-238-157
専門疾患:小児内科一般
- ArchitectureGlobal Architects Team GAT
- Graphicウフラボ
- Web Sitey2