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MANPUKU TAKANABE まんぷくTAKANABE

地方の魅力をデザインに乗せて発信。
宮崎県高鍋町の挑戦。

まんぷくTAKANABE MANPUKU TAKANABE

地方の魅力をデザインに乗せて発信。
宮崎県高鍋町の挑戦。

まんぷく TAKANABE

地方自治体・事業者・県内デザイナー・信用金庫が連携した、「地方創生地域づくりデザインプロジェクト」に参加しています。

公益財団法人日本デザイン振興会
地方創生地域づくりデザインプロジェクト

概要はリンク先でご確認いただくとして、この第2弾プロジェクトとして、宮崎県児湯郡高鍋町が舞台となり、新商品ブランドの開発が行われています。地元高鍋の自治体、信用金庫、事業者と宮崎県内のデザイナーが集い、2016年11月から商品とブランドの開発が本格始動しました。

声をかけていただいたのが2016年の秋口で、福岡より宮崎に戻り、ようやく仕事の再スタートがきれたところでした。同業種の友人、知人もほとんどいない時期だったので、本当にありがたいタイミングでした。

数回のミーティングや、高鍋町とそこに住む事業者さんの営みの見学を経て、この町の良さとは何だろうということを、チームのみなさんと話し合いました。山も海も美しく、県内でもっとも小さい町であること、そういった環境面も特徴的で素晴らしいのですが、私たちが心を惹かれたのは「町の人々のやさしさ」でした。ごく自然に距離が近い、声をかけてくれる、受け入れてくれる。それは「児童福祉の父 石井十次」氏の育った町であることも、大きく関係している様子でした。

高鍋町ならではの、人柄の良さ、おもいやりの部分をブランドを通して発信できないか、そんな思いから、石井十次さんの言葉を借りてブランド作りを行うことになりました。

日本で初めて孤児院を創設した石井十次は、孤児教育を通して独自の教育法「岡山孤児十二則」をつくりだします。私たちはその中でも「満腹主義」というものに注目しました。十分な食事を与えることによって、こどもたちの精神の安定を促すこと、つまりは「お腹を満たすことで、心も満たす」。その考え方は現代にも通じるものがあり、飢餓の状態に限らず、作り手の気持ちがこもった食べ物や商品を手に取り、取り入れることが、気持ちをおだやかに、健やかにする。そんなストーリーのブランド「まんぷくTAKANABE」を立ち上げるに至りました。

複数のデザイナーが関わるプロジェクトなので、それぞれが得意分野を生かした役割分担をし、私はロゴデザインと、ロゴに関わるツールや販売空間、イメージ訴求のポスターデザインを主に担当しています。2016年12月にブランド名とロゴの発表、2017年3月に新商品群発表、4月にお披露目会を行いました。

また、高鍋の事業者さんとチームを組み、新商品開発も行いました。こちらでは「河野製茶工場」さんと組み、新しいお茶のブランドとパッケージデザインを担当しています。(詳細は別記事にて後日)

これから数年かけて、このブランドを育て上げ、地域に根ざし、全国に知ってもらえるような取り組みを行っていきます。

まんぷくTAKANABE ウェブサイト
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まんぷくTAKANABE JDN紹介記事

まんぷくTAKANABEロゴについて
お腹が満たされたような「ま」と、やわらかくのびやかな印象の文字を。商品群の個性を後ろから支えられるように、シンプルで控えめながら、ブランドイメージが湧きやすいロゴを目指しました。

 

  • Client高鍋町
  • BrandignまんぷくTAKANABEデザインチーム