2020
COMMUNITY DESIGN LAB COMMUNITY DESIGN LAB

自分たちのまちを、自分たちで楽しく

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自分たちのまちを、自分たちで楽しく

三股町社会福祉協議会の新しい組織、COMMUNITY DESIGN LABのロゴとコンセプトブックのデザインを担当しました。

人々が生活課題を抱えている中でも、その土地でその人らしく暮らしていける様に、 地域住民同士が支え合いながら、暮らしと生きがい、地域をつくること。 が必要とされています。COMMUNITY DESIGN LABは、そんな地域をつくるために立ち上げられた組織です。

2025年までに200のプロジェクトを、2025人の地域住民で達成することをミッションに、「お年寄りのゴミ出し」「こどもたちの無料塾」「買い物支援」「囲碁クラブ」など地域のみなさんの「困りごと」を住民みんなで支え合います。

この活動のユニークなところはいくつもあるのですが、

まず社会福祉協議会が事務局なので、日々たくさんの相談事が舞い込み、一つづつ受け止めて解決を探るところ。そして、社協だけでなく、住民、企業、福祉専門職、デザイナー…など業種を超えて共有し相談し合う場を用意しているところ、がユニークな体制としてあげられます。

また、全ての活動にキャッチーな名前がついています。「地域できたひこ」「フードロスランナー」「やどかりインターンシップ」など、聞いただけでワクワクする面白そうなネーミング。さらに、全ての活動にロゴマークがあり、社協の中のデザイナーYさんと、フリーのデザイナーさんKさんによって日々活動ロゴが増えていっています。すごい。

三股町社会福祉協議会は、全国でもいち早く宅食支援事業の「みまたん宅食どうぞ便」を始めており、無料で食事を届ける事を通して困窮家庭の見守りや相談の窓口となっていまが、明るく楽しいトーンの広報物のおかげで、気軽にアクセスすることができます。支援を申し込む…といった気持ちのハードルをぐっと下げた、システムとデザインの理想的な事例です。

発案者であるMさんは社会の仕組みとデザインの使い方を熟知した吸引力のある方で、これまでやこれからの計画を聞く度に「な、なるほど!」と思わされます。

どんな人もとりこぼさないシステムと、それらを明るく魅力的にして人を巻き込むこと。これからさらに必要になってくる考え方や仕組みづくりを教えてもらいました。

今年4月には新しい拠点となる「コメーキングスペース co-me」がスタートしており、三股の人々の交流の場となっています。こちらもぜひ、チェックしてみてください。

コメーキングスペース co-me

デザインについて、ロゴは地域(屋根)の下で人々が出会う様を繋がっていく線の「MMUN」で表しました。たくさんの活動を支えるラボとして極力シンプルに、またこれまでの行政や福祉ぽさから離れたシャープなデザインをとの要望を反映しています。冊子はシステムのつくりがわかる様な図解や流れを前半で示し、後半で具体例を多く掲載することで、この取り組みを流用できる様な編集を心がけています。

Client

三股町社会福祉協議会
〒889-1901
宮崎県北諸県郡三股町大字樺山3384-2
TEL. 0986-52-1246

  • Client三股町社会福祉協議会
  • Direction三股町社会福祉協議会
  • Designウフラボ
  • Photo西水流友祐、伊藤郁美