2019
Gonbe Mai ごんべえ米

久住山麓の湧水と、ごんべえさんの手で育てたお米

ごんべえ米 Gonbe Mai

久住山麓の湧水と、ごんべえさんの手で育てたお米

昨年の秋、阿蘇南小国の吉原ごんべえ村の主、ごんべえさんがつくる「ごんべえ米」の新しいパッケージデザインを行いました。

8月、夏休みの盛りに家族を連れて打ち合わせへ。吉原こんべえ村とは、キャンプ場、民泊、食事処を揃えた南小国にある宿泊施設です。そこではご夫婦ふたりで施設の管理から食事作り、お客さんのおもてなしなどを切り盛りし、地元ならではの加工食品やお米作りまで手がけられています。

打ち合わせの日は、昔は馬舎だったという古い建物の民泊「畑暦」に泊まりました。手入れが行き届いていて、野山でとれる草花が飾られていたり、2階には神楽のお面が残されていたりと趣のある部屋でした。真夏だというのに夕方はひんやり涼しく、ひぐらしの鳴く声が聞こえ、なつかしい気持ちになりました。朝ごはんにはごんべえさんが“かまど”で炊く、炊きたてのごんべえ米と手作り豆腐を中心に季節のお野菜がたっぷりの御膳。丁寧につくられた絶品おかずは、ご飯のおかわり待った無しです。

さて、25年前に「吉原ごんべえ村キャンプ場」を始めて以来、日々出会うお客さんに農薬を使わないおいしいお米を食べて欲しいという思いで始めたお米作り。そのためにはコツコツと毎年自然肥料を取り入れ、土壌の改良を何年もかけて行う必要がありました。立ち戻ったのは、阿蘇の山々の草花を堆肥化し土にまぜ、湧水を田んぼに流し入れ、稲を作るという阿蘇の昔ながらの米作り。何年も農薬を入れずに自分たち(時には合鴨の力も借りて)やっと豊かな土ができました。同じ条件の一つの田んぼで作られたお米は味や粒のばらつきも少なく、美しい。

パッケージは「ごんべえ米」という文字を、堆肥となった阿蘇の山々の草花で形作っています。畑暦のシールは阿蘇の山と湧水をイメージしています。手間暇かけた丁寧さと、山のめぐみを、素朴に伝えられればと思います。

Client

吉原ごんべえ村
〒869-2402 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺5113

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